ある日突然、働くことが嫌になった私が会社を辞めるまで

体験談

「楽しい仕事をしたい!」と、社会人なら誰でも一度は考えたことがありますよね。

ただ、実際に楽しいと思える仕事をできている人は少ないのではないでしょうか?

 

仕事で楽しさまで求めるのは欲張りと言われるかもしれません。

しかし、1日の大半を費やす「仕事」を楽しくやりたいと感じるのは、自然な感情です。

 

「自分にとって楽しい仕事ってなんだろう?」

 

今回ご紹介するのは、そんな自問自答を続け、楽しいことに挑戦し続けているKさん(30代前半女性)の体験談です。

【プロフィール】おじいちゃん、おばあちゃん子で活発な女の子だったKさん

都内在住の31歳女性です。

幼少期から人見知りはなく、物怖じしない活発な子でした。

祖父母が大好きで、自身よりも年上の方(近所のおばあちゃん)と仲良くお話をしていた記憶があります。

 

そのためか、なにかとおやつを頂いたり物をプレゼントしていただいたりと「人に喜ばせていただいた、優しくされた」という経験が多くあります。

 

学生の時から20代前半まではバレーボールで沢山の仲間と出会いました。

団体の球技はするのも観るのも好きで、毎年夏は有給を使って母校の高校野球の応援に行っています。

高校時代の友人とは今でも付き合いがあり、高校野球を応援に行ったり、年に2〜3度は集まりを企画して美味しいお酒とご飯を食べて楽しんでいます。

【入社した会社】総合病院の医療事務として就職

高校卒業後は、総合病院の医療事務課へ就職しました。

外来と入院があり、大学病院のように大きくはありませんが、地元に密着した病院でした。

 

医事課は殆どが女性で平均年齢は30歳前後、高卒の採用はわたしが初めてのようで同期は大卒、2年目には年上の専門卒の入社などがあり、新卒1年目からとにかく元気な挨拶だけを取り柄に頑張っていました。

 

病院への就職のきっかけは、学生時代に所属していたバレーボール部でした。

系列病院でのバレーボール大会が年に1度あるため、働きながら部活にも所属していました。

【入社後の生活】学生時代とは違う生活に、一生懸命な日々

社会人1年目ということもあり、走り抜けるような毎日を過ごしました。

学生時代の規則正しい生活と打って変わり、外来の混雑具合によっては残業があり、午後休診の日はバレーボール部の練習。

週1日のお休みしかないはずなのに同僚たちは皆毎日のように飲み会をしてすごいなあ、と感心していました(全員がバレーボール部ではないので仕事だけですと、余裕はあるのかもしれませんが)。

 

わたしはこの時期未成年でしたが、ご飯に連れて行ってもらったりしていたので、同年代の友達よりも少し大人な気分でいました。

 

部活のおかげで看護課や検査技師、理学療法士など様々な国家資格を持つ人と近くにいることができ、その方々の話を聞き、医事課の自分にできることを精一杯やろうという気持ちになったことを覚えています。

【会社に行きたくない!】同級生との再会。キラキラと輝く学生生活を送る友人たちを見たKさん

仕事に慣れ色々な大人からの刺激を受けていた頃、長期休みに入り、同級生と久々の再会をしました。

しかし、それがキッカケとなり、わたしは会社を辞めたいと考えるようになりました。

 

友人は専門学校や大学へ行った人がほとんどで、皆「夢」を語っていました。

学校の話をキラキラとした顔でしていて、バイトでの恋愛や愚痴をしています。

 

わたしは夢というよりも今を生きていて「生活するためのお金」や「来院された患者様のケア」について考えていたので、

「自分の夢ってなんだろう…」

「毎日同じことの繰り返しをしているわたしはみんなのように楽しい話がない…」

と、思ってしまいました。

 

休みが終わり、また同じ生活が繰り返される休日明けの朝。

「あ、今日は仕事へ行きたくない」

と、初めて思い突然体が言うことをきかなくなったのです。

 

どこか体の不調があるわけではなく心がモヤモヤっとしたのでした。

【その後の選択】今の仕事と向き合い、そしてアパレル業界へ転職

「けせらせら」なるようになるさ、と言う祖母の言葉を思い出しました。

 

自分が休んでも仕事は会社は回る。

でも休んだら次の日行きにくい…自分はどうすればいいのか。

朝の大事な時間に悩みました。

 

なんとかなる。

けれど、悩む時間が勿体無いので、コイントス(バレーボールの先攻後攻を決めるやり方)をしました。

その結果、行くという選択肢を取りました。

 

出勤しながらなんで運任せにしたんだろう?と考えたところ、理由は、

①働きたい

②お金が欲しい

③1日を充実させたいという3つでした。

行きたくない理由はそのときハッキリと分かりませんでした。

 

だけど、仕事に求めていることを思い返した際に、

「自分は明確な夢はないけれど、人を喜ばせたい、人に感謝されたい」

そんな人間だと知ることができました。

 

その強みを生かし、バレーボール引退をきっかけに医療事務からアパレルへ転職をし販売員からエリアマネージャーを担いました。

 

アパレル業界でも走り抜ける毎日に変わりはありませんでしたが、世界の見え方が変わり友人との会食でも、

「今はこんなことやっている!ここまで登り詰めるんだ!」

と、キラキラ話すことが出来た気がします。

 

その後エリアマネージャーになったことをキッカケに「また違う舞台で活躍したい」と思い転職。

現在までコールセンターの仕事をやっています。

 

最初はそこまで長く続ける気はなかったのですが、実現したいことがどんどん増える社会と出会えたことで毎日がワクワクしています。

何度転職してでも、自分が楽しくこういう人間になりたいと出会える舞台を探すことは、決して悪いことではないと思います。

【最後に】「会社に行きたくない!」と思っていた頃の自分に一言アドバイス

自分が会社になにを求めているのか?

自分はどういう人間になりたいのか?

それを考えてワクワクしない人はいないと思います。

 

1日じっくり休んで考えるのもいいと思います。

 

わたしはあのとき以外にも「行きたくない!」と感じることはありました。

でも一人で考えて解決しないことは、きちんと第三者に相談することで解消されたり、解消しなくても「自分はどうしたい」ということを伝えるきっかけになるとも思います。

 

ネットに相談。会社の窓口に相談。上司に相談・・・

なんでもいいので、行きたくない理由は声に出してみて自分の心と向き合って、楽しく生きる方法を探してみてください。

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