人との付き合い方が苦手な人は、学校でも会社でも、一定の割合でいます。
考えていることが口に出せなかったり、人前だと緊張してしまったり、そもそも人との付き合い方が苦手だったりと、その理由は様々です。
しかし、会社の中で働き収入を得るためには、否応なしに人と関わっていく必要があります。
「会社のメンバーと合わない」
「上司の嫌味に耐えられない」
そんな風に思っても、簡単に会社を辞めることができないのもまた事実です。
今回、ご紹介するのは、そんな人との付き合い方が苦手なYさん(30代後半女性)の、
「会社に行きたくない!」
エピソードです。
【プロフィール】幼少期、学生時代といじめにあっていたYさん
私の「幼少期」「学生時代」についてですが、保育園時代から高校生まで、いじめ(思い込みも含む)にあっていました。
実家は市内にある中学校で、市内にある中学校では1番「田舎」の中学校になります。
町内は三世帯で住んでいる家族が多く、畑や田んぼが多くあります。
親や祖父母、近所の目は気にせずに「登校拒否」すれば良かったと今は思います。
「特にやることが無く、人のうわさ話しが好き」
そんな地域。中学生時代の成績は中の下でしたので、県内下位ランクの高校に進学しました。
高校でもひとりが多く辛かったですが、大学には生徒会経験で「推薦入学」出来ました。
高校生まで友達が少なかった分、大学生になってから友達がたくさん出来ました。
大学卒業後に新卒入社した「生命保険会社営業職」は約3ヶ月で退職、その後正社員として結婚出産退職まで5社勤めました。
正社員での転職経験が多い理由は、私が「不器用」「いじめられやすい性格」「仕事が合わなかった」ことだと今は思います。
しかし、退職後も連絡を取っている同僚達に出会えたことは、転職経験して良かったです。
【入社した会社】不動産会社にて営業事務として入社
私が「会社に行きたくない!」と、思った就業先は就業先ごとありますが「不動産会社仲介事務」を勤めていた時について例を挙げます。
こちらの求人を見つけたのは、当時の携帯版「とらばーゆ」でした。
志望動機は、
「実家から車通勤、接客業、学生時代の一人暮らし経験を活かせることが出来る」
と思ったからです。
退職理由は、
「リストラ、業績悪化の為、部署で当時年齢が一番年下だった為」
です。
今となっては、
「退職して良かった、嫁ぎ先が遠方だったので長い間勤務することは出来なかった」
と思っています。
「会社の内容」についてご紹介します。
「不動産会社」にて「仲介営業事務」担当、在職歴は1年2ヶ月でした。
グループ会社ですが、仲介部門5名、本社アパート営業部門約30名の計約35名。
「仲介営業事務」とは、賃貸物件を探しているお客様に物件紹介する、内覧、契約手続きをすることです。
女性社員の仕事として、社員達に毎朝お茶出しもします。
本社で担当したアパートをメインにお客様に仲介していきますが、お客様の要望があれば、他社物件(ミニミニ、エイブルなど)を仲介します。
その時の「仲介手数料」は自社に入ってきます。
入社したのは、20代後半の時でした。
「不景気、再就職は1年以上かかる」
と聞いていましたが、前職退職後、1ヶ月で再就職出来ました。
私が入社して3ヶ月後、不景気で派遣切りが始まりました。
正社員で勤めている方も、「残業無し」「休日出勤無し」の会社が増えてきたところです。
当時のA上司がミーティングで、
「残業代が無くなって月収が20万円以上減った為、住宅ローンが払えなくなった方が増えている」
「なので、今住んでいる一戸建てを売り出して賃貸に住み替えたい方が増えている」
と、言っていたことを覚えています。
【入社後の生活】接客業の難しさを感じる日々
入学前、学生時代にアパートを探す為に親と一緒にその地域に行きましたが、自分の希望していたところに空き物件が無くて粘っていたところ、空きが出ました。
「入学前や入社まであと1ヶ月、何とかこのエリアでアパートを借りたい」
「家賃、間取り、築歴、同居人数、通勤時間、希望条件を少しでも多く叶えたい」
色々なお客様がご来店されて自分が「物件紹介」する立場になりました。
しかし、仕事となると難しいと思いましたし、入居申し込み審査をしていくと、
「書面上では特に問題ないのに、何故なんだろう」
ということがありました。申し込みしないとわからないと思いました。
接客業の難しさを感じ、私が紹介した物件にお客様がお申し込みとご契約して頂いた時はとても嬉しくて、A上司やB先輩含め4人の先輩が喜んでくれました。
この仕事をしていく時に、
「学生時代の成績は関係無い、社会に出てからどれだけ努力して結果を出すことかが大切です、それは営業成績や資格取得などです」
とA上司に言われましたが、厳しくも温かみがある言葉に励まされました。
【会社に行きたくない!】嫌味を言われ続け退職に追い込まれたYさん
「入社して3ヶ月でOJCシートは終わります」
と聞いていましたが、結果的には退職直前までの約1年間行いました。
毎日続くOJCシートチェックとそれに嫌みを毎回言うA上司とB上司ですが、その時、会社は営業成績が落ち込み、業績も悪化していました。
入社して10ヶ月目、A上司から「退職勧告」を受けました。
理由は、「入社歴が浅いこと」と年齢が「20代だった」こと、私がA上司に言葉足らずで仕事内容を上手く伝えることが出来なかったのもあるかもしれません。
その結果は変わること無く「退職勧告」を受けてから私は退職しました。
最初は、
「退職勧告はそのうち取り消してくれるでしょう、時間の問題」
と思っていましたが、そんなわけにはいきませんでした。
退職直前までの約2ヶ月間。つまりは、退職勧奨が出てから毎日2ヶ月間、A上司が出勤している時には就業後、会議室にて「説教」「嫌み」「家族の悪口」を言われました。
家族の悪口を言われてさすがに私はA上司に激怒しました。
この態度、私がA上司に激怒した態度が社長に伝わったのでしょう。
他の社員達にも、私が退職勧奨を受けているということが伝わっていた様です。
なので、この会社で今後勤務するのは諦めました、自分自身を守ることも大切です。
A上司からは、退職直前まで徹底的に嫌みを言われました。
B上司も本当は言いたくなかったのでしょうか、課長であり、指導者という立場なので、A上司のいる前では嫌みを少しずつ言って、私を退職に追い込んでいきました。
「出勤したくない」
「今日はA上司と2人きりになりませんように」
「A上司が本社へ異動すればいいのに、ウツになる」
と思いながらも、
「転職回数が多いのだから、仕事があることに感謝しないとね」
「自宅通勤、女性で事務職として就職出来ることは今の時代凄いことだよ」
と気持ちを奮い立たせて出勤していきました。
「毎日就業後上司に説教される、精神的には大変だけれどこれも仕事のうちだから」
「今の状況を見て励ましてくれるB先輩やC先輩がいるから大丈夫」
と、少しは安心感がありました。
先輩に聞くと、A上司は以前本社営業部門に配属していましたが、契約(マンションやアパートの新規契約)が取れなくて仲介部門に異動したそうです。
上司の前職はアパレルショップの店長だったので、外見は凄くお洒落です。
しかし、スーツに付けている香水の臭いは同僚やお客様に不評。
書類の字も汚くて読みにくいのでそれも不評。ある意味「寂しい人」だと思いました。
【その後の選択】会社を辞め、別の不動産会社へ転職
退職勧奨が出てからA上司より退職日が出ますが、退職日と言っても、「出勤停止日」の様なものです。
月の中旬まで勤務し、その後籍はあるが月末まで出勤無しの中途半端な状況でした。
前職で「総務部労務課配属労務事務」を勤めていたのでその経験を活かして、
「残りの在籍期間15日間は有給扱いになりませんか、おかしいですよ」
と反論しました。
上司が社長に相談して有給扱いになりましたが、
「この会社は就業規則のことはあって無い様なもの、社員を守る気持ちは無い」
と感じました。
その後、会社は違いますが、不動産会社の「総務管理事務」に再就職しました。
【最後に】「会社に行きたくない!」と思っていた頃の自分に一言アドバイス
「まだ20代、身体も精神面も壊れる前に直ぐに転職活動しましょう」
と言います。
当時は20代後半、実家暮らしでしたのでそう言えますが、「30代後半や40代」「シングルマザー」でしたらそういうことは言えないです。
私達が生きていくにはお金が必要です、その為には仕事をします。
同じ会社で長く仕事を続けていくためには「人間関係」が大切だと思います。
私は結婚して第一子を出産する時に、正職員として勤めていた大学病院の診療補助を退職しました。
退職理由は、
「通勤時間が1時間以上かかる為」
でしたが、自宅からの通勤時間が短ければ、時短制度を利用して復職したかったです。
当時、30代前半、年齢と転職を何度も経験してきた為か、人間関係の大変さには多少ですが気にならなくなりました。
それよりも、外で働く事の楽しさを得ることが出来ました。
20代と30代、40代では、仕事に対する考え方が違います。
私は今専業主婦と在宅ワークを行っていますが、生活費は主人の収入です。
もし私がシングルマザーだった場合や、主人が病気で休業していた場合はどうなるのでしょうか。
私がフルタイムで働くことになるでしょうが、その時は、
「仕事と人間関係が大変、嫌だ、今すぐ退職したい」
と思うでしょうか?
おそらく、
「そんなことを言っている場合ではない!」
と奮起して私は働くでしょう。
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