「会社に行きたくない!」
「もう仕事辞める!」
おそらく働いたことがある人なら、誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか?
ただ、そうは思っても多くの人は、翌朝になると会社に向かったはずです。
私もそうでした。
行きたくないけど、行くしかない。
ただ私はその後、会社を辞めました。転職もして、また辞めて・・・
この記事では、会社に行きたくなくなって、三回も会社を辞めた私が、自身の経験をもとに会社を本当に辞めたくなった時に、大切なこと(主にメンタル)を紹介いたします。
そもそも、なぜ会社に行きたくないのか?
会社を辞める前に、まずは「なぜ会社に行きたくないのか?」を考えてみましょう。
そんなん全部や!人間関係も給料も労働条件も全部不満や!
という声が聞こえて来そうですが、具体的に何が最も嫌なのか考える必要はあります。
もし、その理由が改善できることなら会社を辞める必要はありません。
もし、会社を辞めて転職しても、再び同じ理由で会社を辞めたくなったら意味がありません。
もし、どこの会社に行っても改善できない理由なら、サラリーマン以外の道を探すしかありません。
このように具体的に何が最も嫌なのか、はっきりさせることで次の行動が異なってくるのです。
敵を知り、己を知れば、百戦危うからず
という言葉があるように、まずは辞めたい理由と自分という人間を知ることが大切です。
仕事を辞めた原因は何が多い?
図は、厚生労働省による平成28年度の「雇用動向調査結果」の中から離職理由の割合をグラフ化したものです。
「その他の理由」と「定年・契約期間の満了」以外で理由を見ると、男性だと「給料等収入が少なかった」がトップ。
女性の場合だと「労働時間、休日等の労働上限が悪かった」がトップでした。
また、会社や仕事へ対する男女の違いも見て取ることができます。
「会社の将来が不安だった」と答えた男性が8.4%だったのに対し、女性は4.9%。
「職場の人間関係が好ましくなかった」と答えた男性が7.2%だったのに対し、女性は12.1%。
具体的な数値や理由を知った上で、自問自答すると「本当の嫌な理由」が見えてきませんか?
きっと、あなたにも「本当の嫌な理由」があるはずです。
そして、それはあなた一人の努力でなんとかできることですか?
もしくは、周囲の人と協力して改善できることでしょうか?
それとも、どんなに努力しても、どうしようもないことですか?
もし、どうしようもないことでしたら、会社に行くことをやめるしかありません。
「そんな安易に決めてはダメだろ・・・」
と思うかもしれませんが、会社を辞めることは決して悪いことではありません。
なぜなら、あなたの心身の健康よりも、大切なものはないからです。
しかし、そうは言っても会社を簡単には辞められないはずです。
こんなに辞めたいのに、なんで会社を辞められないのだろうか?
今度は、そんな疑問が浮かんできます。
だから次は辞められない理由を考え、その解決策を探し出す必要があります。
辞められない理由を考えよう
会社や団体に所属し働いている人たちの多くは、一度は仕事を辞めたいと考えたことがあると思います。
一度、仕事が嫌になると不満は雪だるま式に増え、辞めたいという気持ちは強くなる一方です。
ただ実際には、ほとんどの人はそんな気持ちをグッと押さえ、辞めずに働いています。
その理由は千差万別ですが、辞められない理由を考えまとめていきましょう。
① 経済的問題
若手、中高年と問わずにまず最初に挙げられる理由が、そもそも生活が成り立たなくなってしまうという問題です。
若手社員の場合だと、貯蓄も少ないケースが少なくなく、辞めたい、辞めるべきだとわかっていても中々踏ん切りがつきません。
また、中堅以上の社員の場合だと家族を養っているケースも多く、日々の出費も若手の単身者とは比べものにならず、辞めたくても勤めざるを得ない状況となっています。
② 精神的問題
特に中高年に多い「辞めたら次は見つかるのだろうか」という精神的不安も辞めるためのハードルとなっています。
年齢を重ねた結果、次の転職先は見つかるのだろうか?
見つかっても正社員になれるのだろうか?
給料や労働条件は今よりさらに悪くなるのではないだろうか?
そんな考えと、上記の経済的問題が不安をより一層深刻なものにして、負のスパイラルから抜け出せなくなっています。
また、まだ就職に有利な20代や30代の若者であっても、同様の不安を抱いている人は少なくありません。
「辞めたら終わり」「レールから外れたら次はない」
といった精神を、大学や新入社員の時に刷り込ませていた時代もあったので、それが大きく影響を与えていると思います。
③ 身体的問題
1日の拘束時間は、労働時間だけでなく会社に行くまでの準備時間と通勤時間。そして、会社での休憩時間、残業時間も含まれます。
そのため、労働時間は9時間とあっても朝起きてから、家に帰るまでの実際の拘束時間が12時間以上を費やすケースも珍しくありません。
そんな環境の中で、休みの日は転職先を探したり、面接となるとおっくうになるものです。貴重な休みは、疲れた体を休めることや趣味や遊びに費やすことを優先させてしまい、結果として、そのままの環境で我慢する日々が続きます。
「会社を辞めるリスク」を想像した上で行動する
会社に行きたくない理由と会社を辞められない理由を見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
やはり、辞めるのは難しいと感じましたか?
それとも、いくつかの項目はクリアできそうですか?
それでは「会社を辞めるリスク」を考えた上で、何を選択すれば良いのかを考えてみましょう。
様々な選択肢を考えよう
会社に行きたくないと思い、会社を辞めても開放感にあふれ心が晴れ晴れとするのは一時期なものです。
すぐに、経済的な問題や焦りが出てきて、将来に不安を抱えてしまいます。
そのため、焦りや不安、周囲のプレッシャーに押し潰され、結果として状況が悪化してしまうケースも珍しくありません。
そうならないためにも、会社を辞めた後の選択肢を考える必要があります。
おそらく、ほとんどの方が下記の3つのどれかを選ぶと思います。
- 転職する
- 起業や独立をする
- とりあえず、辞めてから考える
それぞれの特徴を理解し、今のあなたに合った選択肢があるのか考えてみましょう。
1.転職する
最も現実的で、経済的な問題や会社を辞めた場合のリスクをクリアにできる方法です。
転職活動のスタイルは、在職中 or 退職後とそれぞれ異なり、メリットデメリットがあります。
在職中最大のメリットは、上記にあげた①の「経済的問題」がクリアになることです。
収入は確保されているため、すぐに就職先が決まらなくても問題はありません。
納得した会社が見つかるまで、じっくりとした転職活動が可能となります。
デメリットは、③の身体的自由がない中での転職活動になることです。
そのため、休日や有休を使って面接を行う必要があります。場合によっては、そもそも日程が合わず面接に行けないケースなども出てきます。
就業と退職準備と転職活動を同時に行うことは、かなりエネルギーのいることです。
一方、退職後最大のメリットは③の「身体的問題」がクリアになることです。
時間はたくさんあるので「その日は面接に行けない・・・」などということはありません。心身の疲れをとって、万全の体制で転職活動ができます。
また入社日も都合がつけやすいので、急募希望の求人などでは採用されやすい傾向にあります。
デメリットは、①の「経済的問題」です。
自己都合による退職の場合、失業保険による給付は3ヵ月されません。
そのため、経済的焦りから、妥協して就職先を決めてしまうケースが多くあります。
「本当は、違和感があるけどお金がないからここにしよう・・・」
このような思考になってしまい、結果として状況が悪化してしまうのです。
2.起業や独立をする
会社に行かずに生活する!と考えた時に最も最初に思い浮かぶ方法です。
実力次第でいくらでも稼げる上に、究極の自己実現が可能となる最大のメリットがあります。
ただデメリットも多く、全ての失敗を自分自身で処理しなければなりません。
また、会社や団体に所属している人よりも社会的信用は低く、自分自身で退職金制度を作り積み立てなければなりません。
1年目で3割が廃業し、10年経った時に残っている人は5%前後と言われる厳しい世界です。
3.とりあえず、辞めてから考える
どうしても会社に行きたくない場合「会社を辞めてから考える」というのも一つの選択肢です。
もし、あなたが心身ともに疲れきり、ネガティブな気持ちでしか働くことができないのなら最も最善な選択肢の一つかもしれません。
ただし、裸一貫で行動を起こした場合にあるリスクも想像する必要があります。
特に「辞められない理由」で挙げられた経済的問題をクリアにするためにも、ある一定の貯蓄は用意しておくべきです。
選択肢を広げるという選択肢
こうやって見ると、そもそも選べるほど選択肢ないやん・・・
そんな風に思いませんでしたか?
起業したり独立したりするのは現実的ではないし、何も考えずに辞めるのは怖くてできない。
やっぱり転職するしかないのかと諦めてしまいそうですが、少し待ってください。
確かに選択肢は少ないです。
ただ、こう考えたらどうでしょうか?
「ないなら増やせばええやん」
いきなり自由になりたい!と思って会社を辞めても自由になることは難しいのが現実です。
それは何度も挙げられた経済的リスクという問題がクリアにできないため。
それでは、会社や団体に所属することなく収入を得る方法を身につけたらどうでしょうか?
月に5万円稼ぐことができたら、少しぐらい給料が下がっても休みの多い会社に転職するという選択肢が生まれます。
月に10万円稼ぐことができたら、サラリーマンではなく、派遣やフリーターとして兼業で生活する選択肢も出てきます。
月に30万円稼ぐことができたら、それはもう開業届けを出して個人事業主として起業しても良いでしょう。
どうでしょうか?
会社に行きたくない! でも行かないとならない!
そんな今まであった考えが変わりませんか?
これは何もサラリーマンの人だけに当てはまることではありません。
就職活動中の学生も、そろそろ現場復帰をしようとしている主婦の方も、今は働くことをやめている人にも……。
もしも、あなたがそんな気持ちで悩んで葛藤しているのならば、選択肢を広げるという選択肢を選ぶのも良いことだと思います。
千里の道も一歩から
近年、ネットで「お金を稼ぐ」と検索するとたくさんの副業サイトや商材がヒットします。
そして、前面に押し出す「楽して」という言葉。
1日30分で月に50万とか、寝ているだけで100万円!などと、とても魅力的なワードが飛び交っています。
しかし、楽して大金を稼ぐ方法はありません。
もしも、そんな方法があるのならば会社に行きたくないのに行っている人なんて、誰一人いないのではないでしょうか?
ただ、楽して稼ぐ方法はありませんが、会社以外で収入を得る方法はあります。
それは断言できます。なぜなら、私がそうやって収入を得ているからです。
ポイントサイトでも、アフィリエイトでも、YouTubeでも、株でも手段はなんでも構いません。
とにかく、まずは1円で良いので会社以外で収入を得てみてください。
千里の道も一歩からです。
もし、この最初の一歩を歩むことができたら、あなたの目の前には、たくさんの選択肢が広がることでしょう。
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